Michigan Journal 2020
2020年07月13日
〜新型コロナ禍でもブレない学習を!〜
新型コロナ感染予防のため、まだまだ規制はありますが、6月より公立学校もほぼ通常に動いています。やはり、定期テストがあると生徒さんも勉強には力が入ります。資格試験である英検も大きなモチベーションになります。先週も中学3年の授業で「テストが好きな人はいない。だけど、テストがあるから君たちは勉強する気が起きるんだ。ティーンエイジャーはテストがなかったら勉強なんてしないよ。これは君たちの仕事だ!」と激を飛ばしました。今年は新型コロナの影響で学校行事が軒並み中止、夏休みも大幅に少なくなるという話しですが、どんな状況でも「目標」はブレずに持ち続けることです。
先日、町の議会中継を見ていたら「1日も早いオンライン授業の導入を!」と明日にも「この世の終わり」かの如く、訴えている議員さんがいましたが、昨今のテレワークやオンライン化の流れにはどうも違和感があります。緊急時の一時的な代替メソッドならわかりますが、これを「今後の主流に」というのは方向性がおかしいと思います。一番大事なのは、休校が続いた学校での授業の補充と学力の強化です。コロナ第1波から現在の流れを見る限り、ティーンエイジャーが集う「学校」という空間はクラスター感染などの発生源になってません。要は、ある程度の距離感、マスク着用や手洗いなどを徹底すればいいだけのように思えます。先日、オンライン授業の実際をメディアを通じて見ましたが、確かに真新しくエンターテイメント性もあっていいのですが、何かの習得を目的としたメソッドとすると生産性の低そうな禁欲的なティーチングアプローチです。
これからネット環境を整備していけばいいのですが、全家庭となると、これは言うのは簡単ですが、実践は大変な事です。ましてやリスニングのCDを使った家庭学習さえめんどくさがる生徒がこんなレッスンを椅子に座って辛抱強く受け続けられるのか極めて疑問です。あと、最大の危惧は、中途半端なオンライン化導入で学校の従来のアナログ授業まで中途半端になり生徒の学ぶ機会のクオリティやモチベーションを落としかねない事です。私の塾にも「オンラインがこれから主流!」とうたった業者さんからのカタログの郵送が目立つようになりましたが、なんだか無理やり「これから主流!」という空気に乗せられている気がしてなりません。結局、公立校でも予算を出してオンライン化は導入したが定着せず、昔、一部の家庭にあった「ぶるさがり健康器」のような「形骸化した」ものになりかねない話しです。1918年に世界で猛威をふるったスペイン風邪がありましたが、あのスペイン風邪収束後、人々の生活様式や価値観はほとんど変わらなかったと言います。今回のコロナも2021年には収束に向かい、普通の風邪のような身近なウイルスとなり、結局、我々の生活様式も気づいたら元に戻る事でしょう。その時、オンライン授業もテレワークもリモート会議も廃れていく事でしょう。人間は弱く忘れやすい生き物。長期の禁欲には耐えられないものです。その時のその時の日本人の好きな社会の「空気」に煽られる事なく、常に「目標」からブレず勉強を続けたいものです。ちなみに当スクール、今年の休校期間中の2月からずっと少人数のアナログのガチンコ授業を続けていますが、生徒の皆さん、テスト結果を始め至って高得点&好成績をキープしています。また、そのあたりは随時、報告させていただきます!