Michigan Journal2021
2021年04月27日
〜もはや警報発令レベル!中学校英語教科書<改訂版>「NEW HORIZON(ニューホライズン)」の衝撃!〜
この4月から当スクールのある長野県下伊那郡エリアの公立中学校で30年ぶりの英語の採用教科書の変更がありました。ここ何十年にわたって下伊那郡では三省堂の「NEW CROWN(ニュークラウン)」だったので大きな転換期です。一体、どういう経緯でエリアの中学校全部が一律に変更したのか全くの謎ですが、今回採用されたのは東京書籍の「ニューホライズン」です。私が中学生の時は「ニューホライズン」だったので、ある種の懐かしさを覚えるのですが、内容を見て衝撃がはしりました!難易度が相当高いのです!
従来の「ニュークラウン」では、中学一年のレッスン1は「be動詞のam/are」の文でした。ところが改訂版のホライズンではレッスン1でいきなりbe動詞に加え、一般動詞、そして従来なら2学期で行う「〜できる」can~までが一気に出ています。当然、別の学年でもレベルアップは一緒。2年ではレッスン1は過去形はわかっている前提でいきなりwillを使った未来形の文、そして中3で習っていたcallを使った第5文型、It is 形容詞 to~の文、中3では、一学期で定番の現在完了形に加え、関係代名詞も修了、そして2学期では高校で習うはずの仮定法過去まで含まれているのです!そして、ボキャブラリーも高校英語レベルのがバンバン登場!もう「英語が出来ない生徒は知らない。ついてこれる生徒だけついてこい。」と言いたいような内容です。今まで、のんびりと進めていた、この地域の中学英語の授業も指導方針の大転換を求められるレベルの難しさです。
こんな事態では早速、文法重視の授業導入が必要なのに、地元の中学一年のクラスではどこの中学校も4月下旬の段階でアルファベットのカルタなどのゲームや英語で自己紹介の練習をのんびり楽しく時間をかけてやっている状況と聞き、ウチの塾生からも大いなる懸念の声が早くも出ています。今年度は、教える方も、習う方もじっくりとした指導および練習を心がけないと、元々英語が苦手な子はますます、小学校でコミュニケーション英語だけやってきた生徒がついていけず一学期修了時点で英語難民が一気に大量発生しそうなカタストロフィックな状況が来るような気がします。当スクールでは、そのような状況を避けるべく徹底した文法解説&演習を心がける次第です。