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Michigan Journal2021

2021年04月14日

  〜何でも英語にすればいいと言うものでもない「和製英語」の弊害〜
日本語というのは会話の中にカタカナという形で外国語を入れて成り立つユニークな言語です。特に日本人はどこかお洒落な感覚があるのか、英単語を取り入れて使うのが好きな国民と言えます。それ自体は悪い事ではありませんし、同時に英単語を覚える手段としては極端でなければ良いと思います。ただし、使い方が正しければという前提がつきます。次の台詞をご覧ください。「いや〜今日もお客さんからクレームが殺到して困ったよ」「今日はテンション上がったなあ。」「ウチも床のリフォーム考えているんだ。」よく日常の会話で聞く文かと思いますし、何人かの方は「これの何が悪いのか」と言われるかもしれません。ところがこれらのカタカナで表記された英単語、全部使い方がX!間違いです。
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まず、最初の「クレーム」。苦情の意味で、もうすっかり定着してますね。ところがclaimというのは「主張する」という意味で「苦情を言う」という意味はありません。この場合、正確にはcomplaint(苦情)です。先ほどの文なら「I was in a big trouble today because I got a lot of complaints from my customers.」2つめの「テンション」も完全に「気持ち」という意味で誤解されています。しかし、tensionというのは「緊張・緊迫」という意味でどちらかというと例えば「2国間の交渉がうまくいかず紛争に突入か?」のような緊迫した状況、時事問題、国際問題でよく使われる単語です。先ほどの文なら「I got in high spirits today!」でしょう。そして3つ目の「リフォーム」。これもreformに「改築・改装(する)」の意味はありません。先ほどの文なら「I’m thinking about remodeling some floors in my house.」と remodel「改装する」が一般的です。ちなみに日本人の好んで使う「reform」は政治や経済などでの「改革」という意味で全く改装とは関係ありません。このように影響力のあるメディアを中心に英単語を誤用すると日本語として定着し、日本人同士で使っている分には良いのですが、肝心の外国人との英語のコミュニケーションの際に誤解を生じる事が起きることになります。普段、何気なく使っている日常のカタカナ英語には間違ったものが溢れているので注意が必要です。時には、そういう単語を点検してみるのも英語学習の上で楽しいかもしれません。次回は逆の観点から日本語と英語について興味深い話してみたいと思います。

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