Michigan Journal 2022
2022年01月30日
〜長野県立入試・苦手科目は苦手科目なりの取り組み方がある!〜
大学入試の共通テストも終わり、2月を迎えようとする今、次の注目は高校入試という時期に来ていると言えます。さて、この時期に苦手科目を少しでもスコアアップしようと過去問などを必死で解いている受験生も多い事でしょう。それ自体は大事な事です。ただ、やみくもに解いていても実感が湧かず、効率も上がらず、不安が増すばかりかと思います。今、当スクールの塾生を中心に長野県の高校入試の受験生を何人も担当していますが、「苦手科目のテスト得点が上がらない。」と悩む受験生が多いとの相談を受ける事が多いです。
一つ言える事は難問も含め「テスト問題の全てをそれなりに解こうとしている」している事が原因に思えます。特に苦手科目の代表である「英語」と「数学」ですが、いずれも英語なら問4の長文、数学の最終の問4や問5辺りの関数と図形の証明問題を絡めた複合問題などは必ず難問となっています。苦手科目としたら、この辺りに時間をとる事は相当リスキーなことになります。制限時間は50分しか(英語の場合、リスニングで9分程かかるので実質40分強)ないのです。
苦手科目のテストの点が伸び悩む生徒さんの答案用紙を見ると、必ずと言っていいほど、基礎知識を問う問1や問2が出来ていません。数学で言ったら大問の1、英語で言ったら大問の2のショート会話や英作文は苦手科目な人にとって稼ぎどころです。この辺りをある程度スコアしていれば、後半の難問で多少問(1)や(2)などの初歩問題をスコアすれば合計50点前後は取れるところです。苦手科目の場合、難問に取り組んでみて途中から太刀打ちできないと判断した場合、残り時間をこちらの基礎問題の見直しに使う方がよほど効率的です。英語で言ったら、先ほど述べた、大問2にはちょっとした条件英作文が2問ほど含まれます。この問題は、それなりに英文として成り立っていれば5点もしくは、聞かれた事にそれなりに答えていれば、幼稚な内容でもそれ以上の15点近いスコアが与えられるため、捨てるにはもったいなさすぎます。
約一ヶ月後に本試験を控えた今、苦手科目対策には、がむしゃらに入試問題に取り組むのでなく、こういった基礎力があれば一定の点数が見込める問題の正解力強化が現実的な戦略として大事かと思います。