Michigan Journal vol.52<2019>
2019年06月15日
〜考えさせられるこの時代の成績と学校環境〜
中間テストも終わり生徒達が結果を報告してくる。今、高校英語に関しては進学高から農業高校まで幅広い生徒を担当しているが、地元高校に関して言えば、進学高の生徒達はかなりの荷重と言えるホームワークに加え、模試の多さ、定期テストの範囲の広さに消化不良のようでテストの点は常に横ばいで、成績アップにはかなり苦悩している。一方で普通中堅高校は文法も長文読解も普通にこなせる学習量で基礎をしっかり指導し、テストの範囲に収めているせいか、総じて高得点である。授業内容の難易度の違い、目指している大学のレベル、使用教材の違いもあるとは言え、結果的に英語に対するモチベーションと進路という観点から言うと、どっちが良いのか、考えさせられる事が多い。
もう一個の例。工業高校に通う彼のテストの今回のスコアは99点!英語学習熱が著しい低いらしい彼の工業高校で、この得点は平均点が40前後らしいのでダントツのトップ。ビジネス戦略に「ブルーオーシャン戦略」というのがある。ライバルがほぼ不在の市場で競争なく成功するという考えなのだが、今回、彼が示した高得点は正しく「ブルーオーシャン戦略」そのものではなかろうか。
大きなモチベーションアップにつながるのは勿論、彼のこれからの進路にも大きくプラスに働くであろう。進学に関しても多様なルートが出来た現在。今や、どこの学校にいるから有利や不利というより、その環境をどう活かすかも重要なのではなかろうか。今回、技術系と中堅普通校の2人の成績を見て考えさせられた。